先に述べたように、『ロレックス』の設立(前身会社を含む)は時計ブランドとしては遅い1905年である。すでにスイスには創業から1世紀を超える老舗メーカーがひしめく状況で、その強敵たちと渡り合うために『ロレックス』の生みの親であるハンス・ウイルスドルフ氏は、それまで実用機能をほとんど持たなかった“腕時計”に注目し、その将来性にかけた。まだ懐中時計が全盛で、腕時計がアクセサリー的な扱いに過ぎなかった時代でのこの着眼点こそが、『ロレックスGMTマスターコピー』を成功へと導くカギとなったのだった。