前回のテーマではロレックスサブマリーナーコピーの回転ベゼルについて解説したが、今回はその記事の中でも触れたトリチウム夜光について取り上げてみたいと思う。
夜光素材は暗所でも時間を確認するためにインデックスや針などに20世紀前半から使われるようなった。特に軍用として重要性は高かったと言える。
当初は放射性物質であるラジウムが使われていたが、放射線の人体への影響を考えて使用が制限されるようになり、1960年代に入るとその代替えとして放射線量が低いトリチウムが使われるようになる。
そして、このトリチウムを使用した個体には、人体に影響がないという基準である25マイクロキュリー以下の放射線量を示す「SWISS - T<25」と文字盤の6時位置に記載されるようになったというわけだ。