冒頭でも述べたように、近年の中古市場の拡大は非常に目覚ましいものがあります。そして、この成長を牽引しているのがロレックスです。
一方で、一部(ことロレックスコピーに限っては、多くのモデルでと言った方が良いかもしれません)のロレックスウォッチは狂騒的な相場を記録しており、定価や当時の実売価格をはるかに上回るような相場感が当たり前となってまいりました。
もともと「生産終了したロレックスは価格が上がる」といった傾向はありました。しかしながら近年では、これが加速している状況にあります。
こういった状況の中で、ロレックスの正規認定中古制度は、どのような影響をもたらしていくのでしょうか。
気になるのが、ロレックス自身の「再販価格」です。
当然ながら、ロレックスによって認定された中古品はロレックス自身で価格を付けて販売することとなりますが、ロレックスは現状の狂騒的な相場を決して良しとしておりません。現状の相場感を加味して販売するとなれば、新品よりも高い値付けとなるモデルも少なくなく、新旧で価値が逆転してしまう可能性があるためです。
認定中古制度は、ブランドや製品の「価値」を守るといった側面もあります。
反面、現状ロレックスに関して言えば中古相場もまだまだ高く、こういった状況下において相場をコントロールするのは、なかなか難しいようにも思われます(とは言えロレックスとしては、認定中古制度の目的はコピー品や改造品の一掃でしょうが)。