人気11モデルの6月度の相場動向をお伝えする前に、去る5月7日、8日に行われた “フィリップス”のジュネーヴオークションに出品された1944年製のパネライの腕時計について紹介したいと思う。あまり時計に興味がない方は「何でロレックスコピー通信なのにパネライなんだ」と思われるかもしれないが、実は出品されたこの時計は、ロレックスと深い関係がある代物なのである。
9万4500スイスフラン(約668万2500円)で落札されたこのパネライだが、文字盤上のアワーマーカーは上半分がローマ数字で下半分がアラビア数字というちょっと奇妙なデザインが採用されている。実のところこれは“エラープルーフダイアル”。つまり時刻を見間違えないようにとロレックスが考案し1942年7月15日に特許(BREVET #221643)を取得している文字盤デザインなのである。
よく時計愛好家の間では“カリフォルニアダイアル”とか“ユニークダイアル”と呼ばれているものだ。そしてこれはバブルバックの愛称で知られる40年代のオイスターパーペチュアルに初めて採用された。