ロレックスといえば、優れた自動巻きムーヴメント(機械)をいち早く量産化するなど、ムーヴメントも含めてすべて自社で製造するというイメージが強いが、実のところクロノグラフモデルだけは長年、他社製のムーヴメントを採用していたのである。http://www.noobshop777.com/
1963年に誕生した当時、ロレックス唯一のクロノグラフであったデイトナは、クロノグラフの名門ムーヴメントメーカーのバルジュー社が開発した手巻きクロノグラフムーヴメント、Cal.72を採用。もちろん改良が加えられてキャリバー番号も2度ほど途中で変わっているが、なんと88年頃までデイトナ3世代にわたって採用されるなどかなり優秀なものだった。
そんな手巻きに変わって初めて自動巻きのクロノグラフムーヴメントが採用されたのが今回のテーマであるデイトナ第4世代のRef.16520だ。これに搭載されたCal.4030は、当時世界最高峰のハイビートなクロノグラフムーヴメントとして知られ、時計メーカーのゼニスが69年に開発したエル・プリメロで、86年復活後のCal.400がベースとなる。