年間900万人が利用する、まさに世界最大級のロレックスコピー高級腕時計のECサイト“Chrono24(クロノ24)”。去る7月下旬にそのCEOであるティム・シュトラッケ氏が、日本支社の開設のために初来日を果たした。それに伴い、筆者も今回直接インタビューをする機会を得たのだが、そこでデイトナなど4月以降の下落について興味深い話を聞いたので、今月のロレックス相場定点チェックの前にちょっと紹介させていただく。
なお、インタビューの内容については「【Chrono24のCEOティム氏に聞いた】世界的な相場に異変! 高級腕時計における2次流通市場の現況とは?」と題してすでに書かせていただいているため、よかったらぜひそちらも読んでいただけたらと思う。
さて、その内容はというと、筆者はインタビューの中で、高騰しているロレックスやパテック フィリップなどが大幅に下落した要因について「暗号資産の影響もあるのではと言われているが」という質問をしたのに対して、ティム氏が答えたもの。ロレックスのデイトナを例に次のように述べた。
「やはり何と言っても売りに出されている数がかなり伸びたということも大きな要因だと思います。今年初め、デイトナは私どものプラットフォームで300本ほどでしたが、いまでは現行モデルを含めて、1000本ほど出品されるようになりました。4月以降から実勢価格が下落しているのには、このような出品量の拡大も大きく影響していると考えています。購入希望者が増えてきたことによって価格が上がり、販売業者らが売りのタイミングだということでどんどん市場に商品を出していきました。その結果4月末ぐらいから、値下がりしだしたということが言えるでしょう」