深く暗い海の底。そこでは、時計は単なる装飾品ではなく、命を預けるに足る信頼できる道具でなければならない。ロレックス サブマリーナは、この厳しい要求に応えるために生まれ、60年以上にわたり潜水時計の金字塔として君臨し続ける。モデル116610LNは、その伝統を現代の最高技術で完成させた、まさに「完成形」と呼ぶに相応しい一本である。
この時計の存在感は、その圧倒的な「存在感」と「機能美」から来ている。40mmのオイスターケースは、サテン仕上げと磨き仕上げの見事なコントラストで、力強さと品格を併せ持つ。最大の特徴は、ロレックスが独自に開発した「セラクローム」製の単方向回転ベゼルである。セラミックの硬度による刮目への強さ、そして褪色しないその深い漆黒は、時が経っても変わらぬ美しさを保証する。ベゼルの目盛りにはプラチナが充填され、暗所での視認性を高めている。
文字盤は、深みのあるブラック。「マキシ」と呼ばれる大きなインデックスと太いメリディアン針は、ロレックス自社製の「クロモライト」発光塗料により、極限の暗闇でも明確に時刻を伝える。300mという十分すぎる防水性能は、プロのダイバーから日常的な水回りまで、あらゆる湿気への不安を排除する。
内部には、最高級クロノメーター認定を受けた自動巻きムーブメント「キャリバー3135」が搭載されている。その精度と信頼性は、数日間時計を手首から外しても正確に動き続ける48時間のパワーリサーブと相まって、文字通り「いつでも頼れる」という安心感を提供する。
ロレックス サブマリーナ 116610LNは、海の探検家だけのものではない。確かなものに囲まれて生きたいと願う、全ての現代人のための「信頼の象徴」なのである。その姿は、陸の上であれ、あなたの人生の確かな一歩を、迷いなく刻み続けるだろう。