この時計の最大の魅力は、その「文字盤の唯一無二の模様」にある。ここに用いられているのは、実際に地球に落下した「隕石（ギベオン隕石）」を薄くスライスし、特殊処理を施した本物の隕石ダイヤルである。その表面に広がる「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる幾何学模様は、隕石が宇宙空間で数百万年から数千万年という気の遠くなるような時間をかけてゆっくり冷却されることでのみ形成される、自然が生み出した奇跡の芸術なのである。

この宇宙的な神秘を包み込むのは、全てが18ctホワイトゴールドで作られた気高きケースとブレスレットである。そのしなやかで深みのある輝きが、隕石ダイヤルの独特な質感を引き立て、他にはない独創的なエレガンスを醸し出している。

文字盤には、ゴールドのサーモメータースケールが施されたセラミック製ベゼルと、クロノグラフの3つの積算計（サブダイヤル）が、視認性の高さと機能美を両立させる。

内部には、最高級クロノメーター認定を受けた自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー4130」が搭載されている。その精度と信頼性は、この時計の芸術的な外見を支える確かな基盤となっている。

ロレックス デイトナ 116509 メテオライトは、単なる時計を超えた「宇宙の一片」。それは、途方もない時の流れと神秘を、腕元に刻むことのできる、最も詩的な逸品なのである。