40ミリのエヴァーローズゴールドケースは、ロレックス独自の合金技術によって生み出された独特の薔薇色の輝きを放つ。この色合いは時間の経過でも変化せず、常に華やかな輝きを保つ。ケースとブレスレットの両側面は磨き上げられ、中央リンクはミラー仕上げとされるなど、光の反射によって多様な表情を見せる高度な仕上げ技術が施されている。

文字盤は、デイトナの象徴である三つのサブダイアルを配したクラシックなレイアウトを守りながら、エヴァーローズゴールドとの調和を追求した。ブラックの文字盤は金色のインデックスと針を際立たせ、クロノグラフ機能を備えながらも驚くべき視認性を実現している。サファイアクリスタルには、日付を2.5倍に拡大表示するロレックス独自のサイクロップスレンズが組み込まれている。

この時計の真価は、Caliber 4130自動巻きクロノグラフムーブメントに宿る。縦型クラッチとパラクロムヒゲゼンマイを採用したこのムーブメントは、クロノグラフ作動中でも高い精度を維持し、72時間のパワーリザーブを実現した。ムーブメントの各コンポーネントは、ロレックスの厳格な基準に基づいて製造・調整され、クロノメーター認証を受けた精度を保証する。

セラクロム製のベゼルは、ロレックスが開発した独自のセラミック素材で、高い耐傷性と色褪せない特性を持つ。ブラウンの文字盤と組み合わされたこのベゼルは、エレガントな印象をより一層引き立てる。

116505は、モータースポーツの世界で培われたデイトナの伝統を、現代の高級素材と技術で再解釈した傑作である。スポーティでありながらエレガント、実用的でありながら華やかという、一見相反する要素を見事に調和させたこの時計は、単なる時間計測器を超え、成功の証として腕を飾る輝ける勲章となっている。