1953年の誕生以来、サブマリーナはダイバーズウォッチの基準を世界に示してきた。その中でもRef.116613GLBは、2009年から2020年まで製造された第四世代サブマリーナ デイトの特別な一本であり、18Kイエローゴールドとステンレススチールのコンビネーション「イエロー ロレゾール」に、ブルーダイアルとダイヤモンドインデックスを組み合わせた、華やかな表情が魅力である。
40mmのケースは、サテン仕上げとポリッシュ仕上げを巧みに使い分け、光を受けるたびに複雑な陰影を描き出す。厚みを増したラグとケースは、先代モデルよりも確かな存在感を放ち、スポーティーさとラグジュアリーさを両立している。
最大の特徴は、ブルーのラッカー仕上げ文字盤に配された8個のバゲットカットダイヤモンドインデックスである。このモデルの「GLB」というサフィックスは、おそらくダイヤモンドを意味する「Gemstone」とブルーを組み合わせたものと考えられる。漆黒ならぬ紺碧の深海を思わせる文字盤に、ダイヤモンドが星のように輝く様は、まさに「華やぎの深海仕様」と呼ぶにふさわしい。視認性を高めるために拡大された「マキシダイアル」のインデックス形状も、このモデルの特徴である。
ベゼルは、ロレックス独自のセラクロム(セラミック)製の片方向回転式で、青色のインサートにはPVDコーティングにより金色の目盛りが施されている。傷に強く、退色の心配もないこのモダンな素材が、クラシックな間金デザインに新たな命を吹き込んでいる。夜光にはクロマライトを採用し、暗所でも長く鮮やかなブルーの発光が視認性を確保する。
心臓部に搭載されるのは、1988年からロレックスを支えてきた伝説的なキャリバー3135である。その信頼性、耐久性、精度は折り紙付きであり、約48時間のパワーリザーブとクロノメーター精度が、深海から日常まで揺るぎない時を刻む。
300mの防水性能、ねじ込み式リューズ、そしてグライドロック延長システムを備えたオイスターブレスレットが、プロフェッショナルツールとしての実力を裏付けている。約174gの確かな重量感も、所有する喜びを高める要素である。
116613GLBは、ダイバーズウォッチの機能性を損なうことなく、そこに宝石の煌めきという新たな価値を加えた、稀有な存在である。それは、海の闇と光が交錯する深みで、サファイアと金のハーモニーを奏でる、華やぎの深海仕様なのである。