2007年、ロレックスは「シードゥエラー」や「GMTマスター」に並ぶ新たなるプロフェッショナルツールを世に送り出した。その名は「ヨットマスターII」。コレクションの中でもRef.116681は、2011年に追加された異色の一本であり、ステンレススチールと18Kエバーローズゴールドのコンビネーション「エバーローズ ロレゾール」が奏でる、スポーティーな機能美と温かみのある高級感の融合が魅力である。
44mmという圧倒的なケースサイズは、一目でそれと識別できる存在感を放つ。厚さ約14mmのボディには、
ロレックスコピー特許の「リングコマンドベゼル」を搭載している。この鮮やかなブルーセラミック製のベゼルは単なる装飾ではなく、反時計回りに回転させることでムーブメントと連動し、ヨットレースのスタートシーケンスに不可欠な10分間のプログラマブル・カウントダウン機能を設定することができる。この独創的な機構こそ、この時計が「帆船競技用計器」である所以である。
ホワイトラッカーの文字盤には、視認性を極限まで高めた工夫が随所に散りばめられている。10分間のカウントダウンを示す赤い三角形の大きな針、そして中央の赤いクロノグラフ秒針が、漆黒ならぬ白のキャンバスに鮮烈なアクセントを添える。6時位置のスモールセコンド、そしてメルセデス針は、夜光塗料により暗所でも確かな視認性を確保する。
心臓部に搭載されるのは、ロレックスが35,000時間もの開発期間をかけて完成させた自社製キャリバー4161である。コラムホイールと垂直クラッチを備えたこの自動巻きクロノグラフムーブメントは、約72時間のパワーリザーブを誇り、パラクロム・ブルーヒゲゼンマイの採用により卓越した耐磁性と耐衝撃性を実現している。360もの部品から構成される複雑機構が、機械式メモリーとしてカウントダウン時間を記憶する。
オイスターブレスレットはセンターリンクにエバーローズゴールド、サイドリンクにステンレススチールを使用し、約5mmの延長が可能なイージーリンクシステムを備える。100mの防水性能も、ヨットのデッキで十分な実用性を保証する。
116681は、単なる時計ではない。それは、千帆競うヨットレースのスタートラインで、勝利を約束するための機械仕掛けのコンパスであり、エバーローズが彩る最先端の航海計器なのである。