ロレックスコピーのGMTマスターシリーズは、1954年にパンアメリカン航空のパイロットのために開発されて以来、複数時間帯を同時に表示する機能で世界中の旅行者を魅了してきた。その長い歴史の中でも、特に個性的な存在感を放つのが、「GMTマスター 16753」である。通称「ルートビア」の愛称で親しまれるこのモデルは、茶色とベージュのツートンベゼルが特徴的な、コレクター垂涎の一本だ。
このモデルの最大の特徴は、ケースに採用された「ステンレススチールとイエローゴールドのコンビネーション(ロレゾール)」にある。ケース径は40mm。イエローゴールドの温かみのある輝きが、ステンレススチールの無骨さと見事に調和し、独特のラグジュアリー感を醸し出している。
しかし、このモデルの真髄は何と言ってもベゼルインサートの配色にある。ブラウンとベージュのツートンカラーは、アメリカの清涼飲料「ルートビア」の色合いに似ていることから、その愛称で呼ばれるようになった。このカラーリングは、後のGMTマスターシリーズではほとんど見られない希少なものであり、16753を特別な存在にしている。ベゼルはバイディレクショナル(双方向回転式)で、24時間目盛りが刻まれている。
文字盤は、ブラックとシャンパンゴールドの2種類が存在する。特にシャンパンゴールドの文字盤は、イエローゴールドのケースとの一体感が素晴らしく、より高級感を引き立てている。特徴的なメルセデス針と、大きなインデックスには夜光塗料が塗布されており、暗闇でも高い視認性を確保している。24時間針(GMT針)は、ベゼルのカラーリングに合わせて、オレンジや赤など、はっきりとした色で視認性を高めている。
心臓部には、自動巻きムーブメント「キャリバー1575」を搭載している。このムーブメントは、GMT機能を備えながら、日付表示も兼ね備えている。パワーリザーブは約48時間。当時のロレックスが誇る高精度ムーブメントであり、その信頼性は今もなお多くのファンを魅了している。
ブレスレットは、ロレゾールのジュビリーブレスレット(5連リンク)またはオイスターブレスレット(3連リンク)が採用されている。ジュビリーブレスレットの方がよりドレッシーな印象を与え、オイスターブレスレットはよりスポーティな印象を与える。
GMTマスター16753は、1980年代を代表するロレックスの傑作の一つである。ルートビアの愛称で親しまれるその独特のカラーリングは、今もなお多くのコレクターの心を掴んで離さない。旅の記憶を刻みながら、時代を超えて輝き続けるこの一本は、まさにロレックスの懐の深さを物語っている。