ロレックスが2012年に発表した「スカイドゥエラー」は、同ブランド現行モデルの中で最も複雑な機構を持つ、まさに「技術の結晶」と呼ぶにふさわしいタイムピースです。そして2017年、このコンプリケーションモデルに新たな解釈が加えられました。それがRef.326934です。ステンレススチールと18Kホワイトゴールドのコンビネーション「ホワイトロレゾール」を採用したこのモデルは、それまでのフルゴールドモデルと比較して、より多くの時計愛好家の手が届く存在となったのです。
このモデルの最大の特徴は、その独創的な操作性にあります。「リングコマンドベゼル」と呼ばれるシステムは、文字盤の外周に配されたギヤ(歯車)を回転させることで、年暦や日付、二地時間などの機能を直感的に切り替えられる画期的な機構です。このベゼルは、ロレックスのアイデンティティである「三角坑紋(フルーテッド)」デザインを継承しながら、新しい次元の機能性を腕元に齎しています。
42mmのケースには、自社製の高精度自動巻きムーブメント「キャリバー9001」が搭載されています。このムーブメントがもたらす最大の驚きは、年暦(アニュアルカレンダー)機能です。30日と31日の月を自動で識別し、年に一度、2月末にだけ手動での修正が必要となるこの実用的な機構は、「サロス」という名のシステムによって駆動されています。
文字盤には、ブライトブラックやディープブルーなど、光の加減で表情を変える美しいバリエーションが用意されています。6時位置には、原居地時間を表示する24時間の偏芯サブダイヤルが配置され、一目で二つの時間帯を把握することができます。
ロレックスコピースカイドゥエラー326934。それは、世界を股にかけて活躍する現代人のための、まさに「トラベラーズ・ウォッチ」です。複雑でありながら使いやすく、高級でありながら実用的。その相反する要素を高い次元で両立させた、ロレックスの技術力の結晶と言えるでしょう。