時計の世界に「空の王」という名を持つモデルがある。ロレックス エアキングは、第二次世界大戦中にイギリス空軍のパイロットたちのために生み出された歴史を持ち、その名は「空の王」を意味する。Ref.114234は、2007年から2014年にかけて製造された、エアキング全型番の中で唯一18Kホワイトゴールド製フルーテッドベゼルを採用した、代替品のない希少モデルである。
このモデルの最大の特徴は、そのケース素材にある。直径34mmのステンレススチール製ケースに、18Kホワイトゴールドのフルーテッドベゼルが組み合わされている。エアキングは伝統的にエントリーモデルとして位置づけられてきたが、この114234はホワイトゴールドベゼルという意外性を持ち、時が経つにつれ「面白い」という評価へと変化していった。スムースベゼルのRef.114200と比較して5〜10万円高い相場を形成しており、2025年にはダイヤ文字盤モデルの相場が100万円を超えるに至っている。
ダイヤルは、シルバーを基調に鮮やかなブルーの3・6・9とバーインデックスが映える個性的なデザインが特徴的だ。ダイヤモンドインデックスを配したバリエーションも存在し、ローマ数字とダイヤの組み合わせが高級感あふれる華やかな逸品として珍重されている。心臓部には、クロノメーター認定の自動巻きムーブメント「キャリバー3130」が搭載され、約48時間のパワーリザーブと100mの防水性能を誇る。
114234は、単なる時計ではない。それは、エアキングという伝統的なラインに、ホワイトゴールドという予想外の輝きを加えた、時を超えて受け継がれるべき唯一無二の一本なのである。