時計の世界に「ロレックス」という名は、オイスターケースの堅牢なスポーツモデルを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、チェリーニ・コレクションは、そのイメージを覆す唯一のドレスウォッチ・ラインである。Ref.50705RBRは、16世紀ルネサンス期のイタリアの金細工師ベンヴェヌート・チェリーニに由来するこのコレクションの中で、エバーローズゴールドのケースにダイヤモンドベゼルを纏った、静かなる傑作だ。
直径39mmのケースは、18Kエバーローズゴールドで鋳造されている。
ロレックスコピーが独自開発したこの合金は、プラチナを微量に配合することで、経年変化による退色を防ぎながら、温かみのある深い色調を保つ。ベゼルにはダイヤモンドがセッティングされ、控えめながらも確かな輝きを放つ。ラグは短く繊細に仕上げられ、ドレスウォッチとしての気品を漂わせる。
ダイヤルは、ピンクゴールドのサンレイ仕上げが施されている。光を受けるたびに柔らかな表情を変えるこの文字盤には、数字のないシンプルなインデックスのみが配され、ミニッツトラックと交わる洒落たデザインが特徴的だ。6時位置には控えめに「Cellini」の文字が記され、オイスター系モデルに見られるクロノメーター認定の表示はあえて省略されている。この潔いまでのシンプルさが、かえって時計本来の美しさを引き立てている。
心臓部には、ロレックスの堅牢な自動巻きムーブメント「キャリバー3132」が搭載されている。約48時間のパワーリザーブを持ち、ブルーパラクロム・ヘアスプリングとパラフレックス・ショック・アブソーバを備えた、信頼性の高いキャリバーだ。5気圧(50m)の防水性能も備え、日常使いに十分な実用性を誇る。
ブラックのアリゲーターストラップは、エバーローズゴールド製のピンバックルで留められ、ドレスウォッチとしての品格を完成させている。50705RBRは、単なる時計ではない。それは、ロレックスが持つもう一つの顔——優雅で詩的な美学——を結晶させた、身に着ける芸術作品なのである。