時計の世界に「海の計器」と呼ぶにふさわしいモデルがある。ロレックス ヨットマスターII Ref.116681は、2007年に誕生した帆船レース専用クロノグラフの系譜を受け継ぎ、2011年にロレックススポーツモデルとして初の18Kエバーローズゴールドとステンレススチールのコンビネーションを採用した、画期的な一本である。
このモデルの最大の特徴は、その革新的なレガッタ機能にある。直径44mmのケースに搭載された自社製キャリバー4160(2017年以降は4161)は、デイトナのCal.4130をベースに4年の歳月を費やして開発された、世界初の機械式カウントダウン機構だ。10分から1分単位でレース開始までの時間をプログラムでき、特許取得の「リングコマンドベゼル」を回転させることで、ムーブメントと連動した直感的な操作を実現している。
ダイヤルの真髄は、その鮮烈なコントラストにある。ホワイトダイヤルにブルーのインダイヤル、そして「YACHT-MASTER II」の赤字表記が、スポーティでありながらもラグジュアリーな印象を醸し出す。2017年以降のモデルでは、時分針がブルースティールからゴールドのメルセデス針に変更され、高級感が一層増した。
ケース素材の「エバーローズゴールド」は、
ロレックスコピー独自の18Kピンクゴールドにプラチナを少量配合することで、経年変化による変色を防いでいる。904Lステンレススチールとの相性は抜群で、ブルーのセラミックベゼルが全体を引き締めている。100m防水、トリプルロックリューズ、約72時間のパワーリザーブを備え、実用性も極めて高い。
116681は、単なる時計ではない。それは、帆船レースの緊張感とロレックスの技術力が融合した、海上の王者のための計器なのである。